論文数ランキング

日本経済新聞はオランダの学術情報大手エルゼビアの協力で、世界の大学の論文数を分析しています。2018~2022年の論文数で上位500大学のうち、最多は米ハーバード大学でしたが、2~4位に中国科学院大学など中国勢が名を連ねています。ハーバード大学は医科学、中国勢は工学や自然科学の論文数が特に多くなっています。
日本勢の最高順位は東京大学の28位で、京都大学の82位、大阪大学の123位、東北大学の144位でした。過去5年間で各国の大学は論文数を大きく増やしていますが、日本勢の伸び率は低く、順位を下げています。東京大学は19位から28位に、京都大学は42位からトップ50圏外に落ちています。
論文トップ500大学に、米国が101校、中国が87校入り、他国を引き離しています。米中の後にドイツの28校、英国の26校、フランスの23校、オーストラリアの20校、イタリアの18校が続いています。日本は11校で、韓国と同程度です。
自然科学分野で2022年に中国が米国を初めて抜きました。3~5位はドイツ、英国、日本です。日本は依然として科学の分野で大きな力を持っていますが、着実に衰退しています。

 

(2023年7月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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