生産年齢人口の減少

国立社会保障・人口問題研究所の公表によれば、2050年時点の15~64歳の生産年齢人口は、699市町村が半数未満に減少します。働き手の中心を担う年齢層が大幅に減れば、地域の産業や福祉の人材不足に直面するほか、自治体運営や交通・物流の維持が困難になります。少子化対策の強化と東京一極集中の是正が喫緊の課題です。全国の15~64歳は、2050年時点で5,540万2千人となり、2020年比で26.2%減です。
15~64歳が半数未満に減る市町村の割合を都道府県別に見た場合、最も高いのは秋田の96.0%で、秋田市を除く県内24市町村が該当します。次いで青森の80.0%、高知の76.5%、岩手の75.8%です。低いのは沖縄の2.4%、東京の3.2%でした。2050年時点の15~64歳の都道府県別人口は、47全てでマイナスになります。減少率トップも秋田の52.3%、次いで青森の51.7%、岩手の46.1%などで、東北地方の落ち込みが顕著です。最も低いのは東京の6.3%です。
少子化が止まらず。0~14歳も47都道府県で減少します。一方、高齢化の進行により、65歳以上が占める割合は25道県で40%以上になります。15~64歳が全体の人口に占める割合は、2020年の59.5%から、2050年は52.9%に低下するとしています。

 

(2024年2月12日 岐阜新聞)
(吉村 やすのり)

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