日本語学校は、外国人留学生を対象とする日本語教育機関で、2023年末時点で全国に839校あります。政府が留学生の受け入れを拡大したのに伴い、学校数も10年前の1.8倍になっています。文化庁の2022年度調査に回答した約700校でみると、約9万6,000人が学んでいます。
在籍者の9割超がアジア各国の出身者です。日本学生支援機構の2021年度調査によれば、卒業生の79%が国内の大学・大学院・専門学校などに進学、9%が就職していました。日本で学んだり働いたりしたい人にとって、日本語学校が入り口となっています。
文部科学省は、外国人留学生が学ぶ日本語学校で、生徒60人につき1人とされてきた専任教師の配置基準を40人に1人に引き上げます。日本語学校の教師は全国で1万2千人を超していますが、非常勤が7割近くを占めています。留学生受け入れを拡大する中、日本語教師の処遇を改善して指導の質の底上げを図ります。
(2024年2月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)