東京大学での5年制新課程の創設

世界水準の研究や人材育成を目指し、東京大学が2027年秋に新学部に相当する5年間一貫の教育課程のカレッジ・オブ・デザインを創設する方針です。医学から文学まで、東大が持つ教育・研究資源を最大限に活用した文理融合型の課程で、気候変動や生物多様性など、従来の縦割りの学問領域では解決が難しい地球規模の課題に対し、解決策を導くことができる人材を育てるとしています。
新課程は、学部の4年間と大学院修士の1年間を合わせた5年制です。5年間で修士まで修了できる欧米の有力大を参考にしています。定員は1学年100人程度で、半数は海外からの留学生、残りは日本の高校卒業生らを想定しています。何をテーマに学ぶかは学生自身が決め、必要に応じて既存学部や大学院の授業も受講できます。
世界中から優秀な学生を集めるため、欧米の大学で主流の秋入学とし、授業もすべて英語で行います。性別や文化、経済的背景といった学生の多様性を重視し、従来の東大入試とは異なる選抜方法を検討しています。

(2024年2月19日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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