子宮頸がん検診は、受診することにより罹患率および死亡率ともに減少することは、既に科学的に証明されています。このエビデンスにより、子宮頸がん検診は予防医学の観点からWHOをはじめとして世界中で推奨されています。また高度異形成や上皮内がんは、適切な治療やフォローアップを実施しなかった場合、高い頻度で浸潤子宮頸がんへ進行することもわかっています。
このようなコメントを信用される方々は少ないと思いますが、こうした報道により、女性が子宮がん検診を受ける機会を失ったり、精密検査を受けずに早期発見の時期を逸することがあれば、大変不幸な結果につながります。こうした記事が掲載されるのは、大変に残念で、遺憾なことです。
(2014年11月4日号 FLASH)
(吉村 やすのり)