文部科学省が公表した問題行動・不登校調査によれば、2023年度は前年度比で1万3,561件で14.2%増え、過去最多の10万8,987件に上っています。特に小学生の増加が目立ち、全体の6割を占めています。
学校別でみると、小学校7万9件、中学校3万3,617件、高校5,361件でした。小学校は前年度から8,554件増え、過去最多となっています。10年前と比べると、中学校と高校は件数が減少しましたが、小学校は6.4倍に増えています。
都道府県別に児童生徒1,000人あたりの発生件数では、新潟県が19.8件と最も多く、宮城県が19.6件、鳥取県が19.0件で続き、全体平均の8.7件を大きく上回っています。最も少なかったのは愛媛県の0.5件でした。
コロナ禍で生活リズムが乱れたことで、子どもたちの我慢する力やストレス耐性が弱まっています。小さい子どもほど、一度崩れたリズムを取り戻すのが難しく、今後も増え続ける可能性があります。
(2024年11月7日 読売新聞)
(吉村 やすのり)