5年ぶりの9連休となる年末年始の国内旅行予約が堅調です。JTBの2024年度の年末年始の旅行動向見通しでは、旅行費用が過去最高となっています。国内旅行の1人あたりの費用は43,000円と2023年度より5%上がり、2年連続で過去最高となっています。旅行者数は横ばいの2,800万人と、新型コロナウイルス禍前の2019年度の96%の水準となっています。
定額減税や賃上げで旅行やレジャーへの消費志向は上昇傾向にあります。しかし、実質賃金の減少や旅行費用の高騰で、限られた予算で節約をしながら旅行を楽しむ人が増えると思われます。一方、海外旅行ではANAはハワイ線のほか、北米線・欧州線が2023年度に比べ大きく伸びています。JALもハワイ線は年末年始を通じてほぼ満席の状況です。
(2024年12月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)