外国人留学生の確保

 日本学生支援機構によれば、2023年5月時点で国内の大学や日本語学校などに在籍する外国人留学生は、前年比21%増の27万9,274人に達しています。このうち中国人が4割超の11万5,493人で、ネパールとベトナムからの留学生続いています。

 文部科学省の資料によれば、世界全体の留学生数は2023年に640万人となり、160万人だった2000年の約4倍に増加しています。しかし、受け入れ国別のシェアでみると、日本は4%から3%へと下落しています。政府は2033年までに留学生の受け入れを40万人とする目標を掲げています。

 日本の大半の大学は、私費留学生向けの特別選考枠を設けています。語学検定試験や、日本学生支援機構が実施する日本留学試験の成績に加え、日本語の小論文や筆記試験、面接を課す大学が多くなっています。大学の知名度だけで少子化の時代は乗り切れません。留学生の質と量を確保しなければ、埋没していきます。留学生が主体的に学べる環境を整え、満足度を高めることで、積極的に日本の大学を留学先に選んでもらえるようにしていく必要があります。

(2025年1月9日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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