上場企業の純利益の増加

 上場企業の業績が好調で、2024年4~12月期の純利益合計は前年同期比15%増の約43兆円と、4~12月期として2年連続で過去最高となっています。利上げの恩恵を受ける金融や運賃市況が堅調な海運、訪日客利用の伸びる鉄道など非製造業がけん引しています。製造業もAI関連が伸びています。企業の財務余力は増しており、今春の賃上げ実現に向けて追い風となります。

 けん引したのは非製造業で、24%増の約24兆円となっています。金融の好調が目立ち、銀行や証券などの純利益合計は43%に増えています。上場企業全体の増益額10位以内にメガバンク3行が入っています。製造業も復調しています。2024年4~12月期の純利益は5%増の約19兆円となり、4~9月期までの6%減益から増益に転じています。

 上場企業の手元資金は2024年9月末時点で110兆円を超え、従業員に還元する余地があります。

(2025年2月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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