OECDの調査によれば、日本人の睡眠時間は7時間22分で加盟国33カ国で最下位でした。全体の平均の8時間28分と比べると、1時間以上短くなっています。睡眠不足は労働生産性の低下にもつながります。
米シンクタンクのランド研究所の調査によれば、睡眠不足による日本の経済損失は、2025年に最大でGDPの3.2%に相当すると予測しています。米国は平均睡眠時間は長いものの、ビジネスパーソンを中心に睡眠不足の人も多いとみて損失が大きいと予測しています。
睡眠不足は健康にも影響を及ぼす可能性があります。厚生労働省は睡眠不足は高血圧や糖尿病のほか、心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こすリスクがあるとしています。
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(2025年2月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)