出生数の減少に歯止めがかからない

 厚生労働省の発表した人口動態統計によれば、2024年に生まれた子どもの数(外国人を含む、出生数)は、72万988人で9年連続で減り、過去最少となっています。出生数は、速報値で2023年と比べて3万7,643人(5.0%)減少しています。

 国立社会保障・人口問題研究所の低位推計に近い形で推移しており、2040年に出生数が60万人を下回ると思われます。出生数に影響する婚姻数は、2024年は49万9,999組でした。前年の速報値と比べて1万718組(2.2%)増えています。

 今回の速報値は、2024年に国内で生まれた日本人と外国人の子ども、そして海外で生まれた日本人の子どもの合計です。日本人の出生数は6月頃に公表します。2024年に国内生まれた日本人の子どもは、70万人を下回る見込みです。

 日本全体の人口減少は加速しています。死亡数は1.8%増の161万8,684人、出生と死亡の差である自然減も89万7,696人でともに過去最多でした。自然減の減少幅は2023年より6.5万人広がり、和歌山県の人口である88.4万人に相当する数が1年で減少しています。

(2025年2月28日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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