管理職不足の加速

 若い世代を中心に、管理職希望がない人が増えています。日本能率協会マネジメントセンターの従業員300人以上の企業の会社員1,116人を対象に行った調査によれば、管理職になりたくないと答える人が77.3%となり、2018年の調査から5ポイント上昇しています。

 なりたくない理由では、業務の負担や報酬の低さを指摘する声が目立っています。自分には向いていないが52.8%のほか、管理職の負荷と報酬アップが釣り合っていないが30.1%、責任の重い仕事をしたくないが26.3%と続いています。働き方改革で残業が難しくなり、カバーする立場の管理職の仕事量と業務内容が増えています。その一方で、待遇改善が後回しになりがちだったことが尾を引いています。

 企業の中核となる存在の管理職について、なり手不足に悩む企業が増えています。自社で育成してきた社員を登用するだけにとどまらず、上司をサポートする人材を外部からの人材紹介で補う上司代行の取り組みが注目されています。

(2025年4月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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