2024年の1年間に生まれた子どもの数はおよそ68万6,000人で、初めて70万人を下回りました。また、1人の女性が生涯で出産する子どもの数を示す合計特殊出生率は1.15となり、9年連続の減少で過去最低を更新しました。都道府県別でみると、最も低い東京都では前の年から0.03ポイント下がり0.96で、2年連続で1を下回りました。 出生数は、第2次ベビーブームのピークだった1973年の約209万人以降は減少傾向に入り、2016年に100万人、22年に80万人を割っています。
一方、去年1年間に死亡した人の数は、前の年からおよそ3万人増え160万5,298人で、過去最多となりました。その結果、死亡した人から生まれた子どもの数を差し引いた人口の減少幅は、91万9,237人で過去最大となり、自然減は18年連続で人口の減少が加速しています。婚姻の件数は前の年からおよそ1万組多い48万5,063組で、2年ぶりに増加しました。

(2025年6月4日 共同通信)
(吉村 やすのり)