プラごみのリサイクル

 プラごみのリサイクルには、いくつかの手法があります。主流はマテリアルリサイクルで、回収したプラスチックを洗って砕いて再び材料にします。ケミカルリサイクルもあり、熱や薬品で分子同士の結びつきをほどいて化学分解し、原料の状態に戻します。この他、プラごみを燃やした熱を発電に使うサーマルリカバリー(熱回収)があります。多くのCO2を出すため、海外ではリサイクルと区別されています。

 プラスチック循環利用協会によれば、焼却に回る72%というのは、熱回収される64%とリサイクルに回らずそのまま焼却される8%を合わせた数字です。プラごみの汚れが取れずリサイクルできなければ、焼却して出た熱をエネルギーとして活用します。また、プラスチックにはたくさんの種類があり、再商品化には、種類ごとに分ける必要があります。

 日本、仏・パリ、米・ニューヨーク、インドネシア・ジャカルタ、中国・上海の5地域の人に、環境問題について家族や友達と話す頻度を質問すると、数週間に1回程度よりも少ないと答えた人の割合は、日本が最多の67.9%となっています。頻度が高かったのがジャカルタで、数日に1回程度以上と答えた人の割合が51.0%でした。

 日本の環境問題への意識は、決して高くありません。持続可能なリサイクルには、私たちの日々の心がけも大切です。大切なのは、自分の手を離れても最後まで責任を持とうとする意識です。

(2025年6月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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