英語授業にAIの活用

 児童生徒の英語力を伸ばす手段として、人工知能(AI)の活用に期待が高まっています。文部科学省の公表によれば、英検3級相当以上の英語力がある中学3年生は全体の52.4%、英検準2級相当以上の高校3年生は51.6%で、それぞれ前年度比2.4ポイント増、同1.0ポイント増でした。英検3級は、身近な英語を理解し使えるレベル、準2級は日常生活に必要な英語を理解し使えるレベルとされます。中高生の英語力は改善を続けているものの、目標には未達です。

 英語力の強化のため、期待をかけるのがAIです。2024年度に公立の小中高校約80校、2025年度に国公私立大学約320校をモデル校に指定し、英語授業へのAI導入を広げてきています。AIを使えば、会話したり文章を添削してもらったりして、聞く・話す・読む・書くの4技能を磨く時間を増やすことができます。授業だけでなく、家庭でも実践的に学べるメリットがあります。

 AIを活用したある自治体では、英語で話す力において英検3級相当以上の生徒の割合が活用前は4割でしたが、活用後には6割に増加しています。

(2025年6月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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