厚生労働省の調査によれば、職場でのストレスなどで精神疾患を発症して労災認定された人が、昨年度、過去最多の1,055人(前年度比172人増)に上っています。6年連続で過去最多を更新しています。顧客からの著しい迷惑行為を受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)が原因で労災認定された人は、前年度から倍増しています。
原因別では、上司などからのパワハラが224人と最も多く、仕事内容・仕事量の大きな変化が119人、カスハラが108人、セクハラが105人の順で続いています。カスハラを巡っては、改正労働施策総合推進法が今月成立し、企業に防止対策が義務付けられることになりました。
労災認定を受けた人の業種は、社会保険・社会福祉・介護事業が152人、医療業が118人、道路貨物運送業が69人などの順です。

(2025年6月26日 読売新聞)
(吉村 やすのり)