外務省の海外在留邦人数調査統計によれば、海外在住の日本人は、3か月以上の長期滞在者と永住者を合わせて129万3,097人で、コロナ禍以降5年連続で減少しています。しかし、永住者は20年ほどで倍増し、過去最高の58万384人になっています。
女性は留学先で就職、男性は駐在経験を経てという例が目立ちます。男女とも3割近くが、日本のビジネス習慣に不満があったと答えており、今後海外での就労を目指す人は増えると思われます。しかし、永住者でなければ将来の帰国を視野に入れる必要があります。国をまたいで働く際は、日本の年金制度に加え、両国間の社会保障協定の有無などを理解することが不可欠です。

(2025年6月26日 読売新聞)
(吉村 やすのり)