性的脅迫被害の急増

 SNSで知り合った相手に性的な画像や動画を送らせ、拡散すると脅して金品を要求するセクストーション(性的脅迫)の被害相談が急増しています。子どもの被害が目立ち、加害者は海外にいることが多くなっています。夏休み期間中は子どもがSNSを使う時間が長くなるため、支援団体は注意を呼びかけています。

 NPO法人ぱっぷすの調査によれば、2025年度の性的脅迫に関する相談をした人は7月中旬までで1,000人を超えました。集計を始めた2022年度は131人でしたが、2023年度は528人、2024年度は1,864人と増え続けています。18歳未満からの相談は71人と、前年同月の3人から急増しています。男女別では男性が約7割を占めています。

 被害者への接触方法としてはマッチングアプリやメッセージ交換アプリに加え、最近は海外の人と話せる通話アプリなど語学を学びたい中高生らが多く集まる場が目立っています。欧米に比べて、脅威の認知が遅れている日本の子どもたちがターゲットにされています。被害が深刻な米国は、厳罰化が進んでいます。

(2025年8月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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