日本の医療の実態―Ⅱ

入院日数の長さ

 日本の平均在院日数は諸外国の2倍以上となる16日となっています。日本は手厚いとポジティブに受け取る方もいるかもしれませんが、患者のためと言うよりも、病院経営のためという面があるのも事実です。

 入院日数延伸の背景として、急性期医療が終了した患者や元々急性期でない患者に必要な回復期の病床が不足しているため、急性期病床を利用せざるを得ないなどの事情があります。今の診療報酬の仕組みでは、どうしても過剰に存在する急性期医療の病床を埋めるため、長く患者を在院させるインセンティブが働きやすくなっています。

(Wedge September 2025)
(吉村 やすのり)

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