G7の2024年のデータによれば、日本はガソリンの小売価格で米国に続いて2番目の安さです。税負担率でも下から3番目で、世界的にみれば、日本のガソリン価格や税金が高いとは言えません。
ガソリン税の本来の税率に上乗せされている旧暫定税率について、与野党は年内で廃止すると合意しました。野党側は軽油にかかる旧暫定税率の廃止も提案しています。政府は暫定税率に代わる新税として、ガソリンなど燃料への課税を検討しています。脱炭素と財源確保のためにガソリンにかける新燃料税の導入が良いと思います。
ガソリンが高くなって大変と言われるかもしれませんが、ガソリンを安くするための競争ルールの導入が重要です。石油元売り各社に支給するガソリン補助金のような業者優先の考えを改め、国民のための仕組みを考えるべきです。

(2025年9月8日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)