警察庁の調査によれば、2024年までの5年間で歩行中に死亡・重傷事故に遭った小学生児童は、月別では10月が計214人で最多でした。日没が早まる秋から年末は死亡事故が増えやすくなっています。過ごしやすい気候となり、新学期の環境にも慣れてくる時期で活動的になるためと考えられています。
2020年~2024年に死亡・重傷事故に遭った児童は計1,830人でした。最多の10月に次いで、6月が181人、12月が175人でした。飛び出しや、近くに横断歩道があるのにない場所を渡り事故に遭うケースが多いことも判明しています。年齢を問わない全体の交通事故死者数を月別でみると、2024年は12月が287人で最多でした。

(2025年9月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)