こども家庭庁の発表によれば、2023年度に虐待で死亡した可能性が高い子どもは全国で65人でした。このうち生後まもなく死亡したとみられる子どもが2割を超えています。無理心中で犠牲になった17人を除く48人の死亡時の年齢は、0歳が33人で68.8%を占めており最も高率です。他は1~5歳で計13人となり、未就学児が9割以上となっています。
0歳児のうち、出産後に放置されるなどして、生後24時間に満たず死亡したと考えられる0日死は16人で、ほぼ半数に達しています。0日死した子どもの8割は父親が不明で、配偶者以外との売春などで、予期せず生まれた子どもだった可能性があります。0日死の主な加害者となった母親10人のうち、出産前に自治体などから支援を受けていた人はいません。

(2025年9月12日 読売新聞)
(吉村 やすのり)