日本オリンピック委員会(JOC)の調査によれば、トップアスリートの24%にうつ傾向がみられています。WHOの公表によれば、世界の成人の5.7%がうつを経験していることを比較すると高い水準です。スポーツ界では近年メンタルヘルスの問題が顕在化しています。
うつ傾向の高さは、不安や悩みの調査であらわになっています。競技生活に少しでも不安があると答えたアスリートは82%に上り、不安の内容は、引退後の進路・キャリアが72%で最も高くなっています。経済的問題が63%、周囲の対人関係、スポーツ障害や体調不良がともに62%で続いています。

(2025年10月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





