インフル変異型の急増

 インフルエンザウイルスは大きく分けるとA~Dの4種類あり、ヒトでは主にA型とB型が流行します。変異しやすいA型は、ウイルス表面に突き出たたんぱく質の組み合わせによってH1N1型、H3N2型などがあります。インフルエンザウイルスの新たな変異型の感染が国内で広がっています。H3N2型のサブクレードK(K亜系統)と呼ばれるタイプで、既存の免疫が効きにくい可能性があります。

 厚生労働省によれば、11~16日に報告された全国のインフルエンザの感染者数は14万5,526人と、前週と比べ1.73倍に急増しています。1機関当たりの感染者数は37.73人と、警報レベルとされる30人を上回っています。今季は昨季より早い10月に流行に入りました。

 サブクレードKは従来のH3N2型から派生した変異型で、少なくとも7カ所の部位が変化しているとされています。5~6月頃に現れ始めたとされ、英国では8月下旬以降に検出されたH3N2型の約9割がサブクレードKでした。1人の感染者が何人にうつすかを示す実効再生産数は、今シーズンのインフルエンザは1.4と推定され、例年の1.1~1.2を上回っています。

 特に小児や高齢者、基礎疾患のある人はワクチン接種が推奨されます。発熱など異変があれば早めに医療機関を受診し、抗ウイルス薬を服用することが大切です。

(2025年11月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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