精神科オンライン初診の解禁

 厚生労働省は、精神科医による助言・指示といった治療について、2026年度にも条件付きでオンライン初診を解禁します。いまは再診に限っています。引きこもりや未治療の患者らには通院に抵抗があるケースがあり、オンライン診療の対象を広げ、適切な医療につなげやすくします。

 精神療法は、医師が患者と対話しながら、精神医学の理論に基づいて考え方や行動パターンなどに働きかけをして症状を緩和します。薬物療法などと並ぶ主要な治療手段の一つで、うつ病や統合失調症など幅広い患者が対象になります。2024年度から2回目以降の精神療法はオンラインで可能になりました。

 新たに患者が行政の支援を受け、診察時に保健師や精神保健福祉士、作業療法士などが患者のそばで立ち会うことを条件に初診も認めます。患者自身が希望していることに加え、オンライン再診の十分な経験がある医師が診察することも要件になります。

 精神疾患の患者は、対面診察に心理的負担を感じることがあります。通院が難しかったり、通院を周囲に知られたくないと受診を拒んだりする事例もあります。オンライン初診によって、そうした患者も必要な治療を受けやすくなるとの期待があります。

(2025年12月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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