2026年は、iPS細胞の作製が報告されてから20年を迎えます。国内では、iPS細胞を使った二つの再生医療製品の承認申請がされ、国の審査が進んでいます。承認されれば、世界初のiPS細胞製品となる見込みです。
住友ファーマは、パーキンソン病の治療で移植する細胞を申請しています。パーキンソン病は、ドパミンという脳内物質をつくる神経細胞が減り、手足の震えなどの症状が出ます。iPS細胞からつくった細胞を脳に移植することで、新たにドパミンがつくられるとしています。京都大学による治験では、6人中4人の症状が改善しています。
大阪大学発のベンチャーであるクオリプスは、重い心不全の治療で使う心筋シートを申請しています。動脈硬化や心筋梗塞などによる虚血性心疾患の患者の心臓にシートを貼ることで、血管の再生を促す因子が分泌されるとしています。治験では大阪大などで8人の患者に移植されました。
(2026年1月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)








