脱年功序列社会を目指して

 新卒採用中心で年功序列が残る日本企業では、年長者の経験やプライドを重んじていました。しかし、近年年下の上司のもとで年上の部下が働く職場が増えています。背景にあるのは、成果主義や役職定年、定年延長、ミドル・シニア転職の広がりです。50代社員の半数近くが年下の直属上司のもとで勤務しているという調査もあります。年功序列が長く続いてきた大企業を中心に、上司と部下双方がコミュニケーションの見直しを迫られています。

 企業向けの教育支援を手がけるジェイックの調査では、50代正社員の46%が直属の上司は年下と回答しています。上司が30~40代と回答した人も18%いました。上司が年下と回答した人に、自分とギャップを感じる上司の仕事の仕方や考え方を聞くと、コミュニケーションの取り方や部下の指導・育成の仕方をあげる人が約3割に達しています。

 直近の大企業の動きをみても、脱・年功序列の流れは強まっています。管理職向けに多様なメンバーと対話する際のスキルを身に付ける研修を導入する企業もあります。年齢や年次に応じた階層の昇進は無くなり、役割に応じて処遇することになります。低い評価をつける場合の上司の説明責任も重くなります。

(2026年2月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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