ブレーン・マシン・インターフェース(BMI)技術の進化

 脳の信号を読み取って機械を操作するブレーン・マシン・インターフェース(BMI)技術が急速に進化しています。米シカゴ大学などはロボットハンドで触れた物の感触を患者が実感できるシステムを開発しています。脊髄を損傷して、体を自由に動かせない男性の脳に信号を読み取るセンサーを埋め込みます。そのセンサーはロボットハンドとつながっていて、男性が手を動かしたいと思うとロボットハンドが動きます。ロボットが体を動かせない人の手足となって働く時代が近づいています。

 ロボットを動かせても、感覚が無ければ他人のように感じてしまいます。触覚によって自分で何かをしている感覚を得るのが大切となります。今回の装置を使えば、ロボットハンドをあたかも自分の手のような感覚で操れるようになります。言葉を発することができなくなった患者を支援する研究も進んでいます。BMIは病気を治すものではありませんが、QOLが向上します。患者が自由に意思疎通できるようになれば、介護のための費用削減や社会復帰による経済効果が期待できます。

(2026年2月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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