全身麻酔による手術直後に、麻酔科医や専門の看護師が患者の痛みや呼吸などの全身状態を観察し、必要に応じて介入する麻酔後ケアユニット(PACU)の本格的な取り組みが始まっています。患者の安全性と回復の質を高め、病院運営の効率化も期待されています。
国は、2022年度から診療報酬に術後疼痛管理チーム加算を新設しましたが、手術翌日からの対応が対象です。手術直後から全身状態を監視するため、日本麻酔科学会などはPACU加算を新たに設けるよう提案しています。米国では、術後の患者を早期に退院させる際、PACUの麻酔科医が安全性を確認します。その上で手術担当医が退院の判断をしています。日本でも病床を効率的に活用するため、全身麻酔の手術後でも早期退院が必要になる可能性があります。
PACUは、米国や英国では医療指針に盛り込まれて定着しています。日本では簡易な麻酔後ケアをする回復室がありましたが、重篤でない患者への麻酔後ケアの視点が注目されにくいなどの背景から、回復室も減ってきました。大学病院など155施設のうち回復室を含むPACUがあったのは16%のみでした。手術の複雑化と効率化が進み、高齢でリスクが高い患者も増えており、PACUの必要性が高まっています。
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(2026年3月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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