はしか感染者数の増加

 国内ではしかの感染者数が増加しています。厚生労働省によれば、2026年1月から3月8日時点の感染報告は100人で、同期間としては新型コロナウイルス禍以降で最多となっています。ウイルス解析の結果、ほとんどが海外由来で帰国者や訪日客の増加が背景にあります。日本人の多くは予防ワクチンを接種しており、大規模な感染拡大となる可能性は低いとされています。

 はしかは、麻疹ウイルスが引き起こす感染症で、感染力が非常に強く、ウイルスがついた手などを介す接触、せきやくしゃみの飛沫に加え、空気感染でも広がります。約10~12日の潜伏期間の後、発熱やせき、鼻水などの風邪症状が2~3日続き、その後39度以上の高熱と発疹が現れます。妊婦が感染すると流産や早産を起こす可能性もあります。

 直近10年で感染者数が多かったのは2019年で、1年間で744人の感染報告がありました。はしかの感染者は世界的に増加傾向にあるとされ、2023年の世界の感染者数は前年比2割増の約1,030万人、2024年は1,100万人程度です。

 基本的には発熱やせきなどの症状を抑える対症療法しかありません。有効な対策は予防ワクチンで、1回の接種で95%、2回の接種で97~99%といった強固な免疫を獲得できるとされています。1972年9月30日以前に生まれた人は定期接種の対象になっておらず、ワクチンを受けていない人もいます。

(2026年3月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です