スーパーグローバル大10年計画始動

大学の国際化を支援する文部科学省のスーパーグローバル(SGU)大学に選ばれた37大学が、2023年度の目標達成に向けて本格的な活動を始めています。各校の構想が計画通り達成できれば、日本の大学は様変わりすると考えられますが、一方では計画は背伸びしすぎていると懸念する声も上がっています。

 審査に通るために、実力以上の数値目標を掲げている大学もあると思われます。本当に達成できるのか心配ですが、実際は採択されてからが大変です。各大学は、グローバル化に関する具体的指標について、13年度実績と10年後の23年度の最終目標値に加え、18年度と21年度の中間目標値も申請書類に明記されています。構想が計画通りに進んでいるのか、一目でチェックできる仕組みも整っています。中間評価が低ければ、補助金が減額される恐れもあります。しかし、多くの大学が、SGU採択は勲章と口を揃えています。それは同時に厳しい競争の始まりでもあります。

(2014年12月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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