妊娠のための教育講座Ⅻ  妊婦健診は受けないといけないの?

 妊婦健診は、妊婦さんだけでなく赤ちゃんの健康状態を定期的に確認するために行います。また、医師や助産師に妊娠・出産・育児に関する様々な相談をし、不安をできるだけ減らし、出産を迎えるために大切な機会でもあります。より健やかなマタニティライフを過ごすために、妊婦健診を活用しましょう。こうした妊婦検診は女性に潜んでいる病気を発見するためにも大いに役立ちます。健診費用は自治体ごとに助成制度があります。分娩予定日が決まりましたら、お住まいの市町村に妊娠届を提出し、母子手帳をもらいましょう。

 健診は、妊娠11週までに3回程度、1223週までは4週間に1回、妊娠2435週頃までは2週間に1回、36週以降は1週間に1回の受診がすすめられています。現在では、14回までは公的な助成が認められ、ほとんど自己負担なく受けられるようになっています。健康な人であっても妊娠中は、妊娠高血症候群、妊娠糖尿病など妊娠独特な病気が発症することがありますし、流産や早産などが急に起こることがあります。体力や健康に自信がある方も定期的な健診を受けましょう。

 妊婦健診を受けないリスクもあります。健診を受けていないとこれまでの妊娠経過がわからないため、母子の状態がわからず受け入れてくれる病院が限られてしまいます。妊婦さんや赤ちゃんにとって非常に危険な出産になりますので、妊婦健診は必ず定期的に受けることが大切です。

(吉村 やすのり)

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