難治性食道がんに対する新規ウイルス製剤の承認

 岡山大学が開発した新しいウイルス製剤であるテロメライシンが、国内での製造販売承認を了承されました。対象は手術や化学放射線療法に適さない食道がんです。がん細胞の中で増殖し、細胞を壊します。正式に承認されれば、年内にも販売が始まる見込みです。

 テロメライシンは、2004年に岡山大が開発しています。風邪の原因になるアデノウイルスの遺伝子を改変した製剤です。正常な細胞にも感染しますが、がん細胞のなかだけで増殖し細胞を破壊します。がん細胞は分裂を繰り返すために、テロメラーゼという酵素が活発に働いています。テロメライシンはテロメラーゼが活発に働いていないと増えない仕組みで、正常な細胞へのダメージは少ないとされています。

 近年、ウイルスを用いたがん治療が相次いで登場しています。悪性度の高い脳腫瘍に対するデリタクトが、2021年に条件・期限つきで承認されています。今月には、膀胱がんに対するエドスチラドリンが承認されています。

(岡山大学病院新医療研究開発センターの資料より)
(吉村 やすのり)

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