妊娠のための教育講座ⅩⅤ 妊娠中の仕事について

妊娠や出産は、女性の一生のうちのひとつの大きなイベントです。現代の社会では、仕事をしながら妊娠・出産・子育てをする女性が多くなりました。妊娠経過が順調であれば基本的には仕事を続けても大丈夫です。産休は、出産予定日の6週間前から出産後68週間認められています。大切な時期ですので、しっかりと赤ちゃんとご自身のためにからだを休めることをお勧めしたいと思います。とはいえ、やはり周りの配慮が必要不可欠です。「マタハラ」というような言葉が流行っていること自体悲しい現実と言えます。

妊婦さんの仕事への配慮は、「男女雇用機会均等法」「労働基準法」の法律で保証されており、負担の大きい仕事は避けるように指導されています。みなさんご存知でしょうか。

【負担の大きい仕事】

・重量物を取り扱う仕事

・外勤等連続歩行を強制される作業

・腹部を圧迫するなど不自然な姿勢を強要される作業

・頻繁に階段の昇降をともなう作業

・常時、全身の運動をともなう作業

・全身の振動をともなう作業

 

もし、ご自身の仕事が当てはまるようであれば仕事の内容を変更してもらえます。早めに会社や上司に知らせることをお勧めします。

また、妊娠検査を受けるために仕事を休むことも認められています。ご存知でしょうか。こういったことを会社や上司が率先して把握していくことが求められていると思います。「母性健康管理指導事項連絡カード」は、妊婦さんの状態を伝えてくれるものです。つわりが強くて職場にいけない時なども使用してください。会社に渡すと適切な対応が受けられますのでぜひご活用ください。連絡カードは、「妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ」からダウンロードできます。http://www.bosei-navi.go.jp/

今後、さらに女性がライフプランを叶えるために、こういったサポートが充実する社会作りを目指していきたいと思います。

 (吉村 やすのり)

 

 

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