金融機関の次世代の競争力を左右するフィンテックで、中国が世界をリードし始めました。銀行やテクノロジー企業が新技術を相次ぎ生み、特許の出願数で米国を抜いて首位になっています。フィンテックは、ITで金融サービスを革新する技術です。決済や融資、資産運用、暗号資産など多岐にわたります。世界の金融機関やテック企業が開発を競っており、金融業界の勢力図を一変する可能性があります。
2008年のリーマン・ショック後、既存の大手金融機関への不信感やスマートフォンの普及を背景に欧米で急速に発展しました。日本では、2015年にフィンテック協会が設立されています。政府も銀行法や資金決済法などの制度整備を進め、異業種の参入や金融機関との提携が活発化しています。近年は決済や家計簿アプリといった消費者向けサービスに加え、企業間決済など法人向けにも広がっています。
企業の国籍別に分析すると、中国が全体の38%を占めて最多でした。米国が17%、韓国が9%で続きます。日本は8%で4位です。中国は出願数を10倍に増やして米国を逆転しました。
(2026年7月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)







