卵子の凍結保存新技術で国内でも広がる

昨夜の19NHKニュースで、社会的な卵子の凍結について報道がありました。わが国でも若い女性が将来の妊娠を希望して、自分のために卵子を凍結保存しておく、いわゆる社会的な卵子の凍結を実施しています。一昨年、日本生殖医学会はガイドラインを作製し、水面下で実施されている社会的な卵子の凍結に対し、歯止めをかけようとしています。しかしながら、女性は自分でお金を出し、自分のために卵子を凍結保存するのですから、禁止することはできません。

 アメリカでは、IT企業が働く女性のために卵子を凍結保存するための費用を全額援助するといったことも行われています。日本でも浦安市が若い女性のために費用の一部を支援する制度を設けようとしています。ニュースの中でもコメントさせて頂きましたが、社会的な卵子の凍結は、生殖年齢にある女性がやむを得ない理由で妊娠できない場合の緊急避難的な手段と考えるべきです。卵子の凍結保存を第一義的に考えるべきではありません。あくまでも自然妊娠できるように努力することが大切です。

※動画がネットにアップされております。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150205/k10015247611000.html
(2015年2月6日 NHKNEWS WEB)
(吉村 やすのり)

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