非配偶者間人工授精(AID)で生まれた子どもの出自を知る権利が、大きくクロ-ズアップされてきている。これまでAIDは完全匿名によって実施されてきており、AIDによって生まれた子どもは、父親を知ることはできなかった。最近になり、AIDで生まれた子ども達は真実告知の必要性を社会に対して訴え始めるようになってきている。出自を知る権利は、子どものアイデンティティの確立や信頼に基づく安定的な親子関係の確立にとって極めて大切な子どもの権利である。
2月10日発売の婦人公論に「精子提供で子を授かった親たちの思いとは」が特集されている。現在、自民党のプロジェクトチ-ム(PT)が、第三者を介する生殖補助医療の法制化に向けて、民法特例法案を準備している。その中でも出自を知る権利が取り上げられており、この特集においてコメントさせて頂きました。御一読下さい。
(吉村 やすのり)