川崎病とは

 川崎病は乳幼児がかかる原因不明の病気です。50日以上続く発熱や両目の充血、リンパ節の腫れなどが主な症状です。4歳以下の乳幼児が患者の8割を占めています。血管の炎症が続き、心臓の冠動脈が腫れてこぶが残ってしまうと、将来にわたって心筋梗塞などを起こすリスクを抱えることになります。
 日本小児循環器学会が2012年に改訂した川崎病急性期治療のガイドラインでは、免疫グロブリンとステロイドの併用療法が有用であるとしています。現在ではステロイド剤のプレドニゾロンの保険適用が川崎病で認められています。
川崎病に主にかかる子どもの総数は年代で大きく異なり、04歳児10万人あたりの患者数を計算すると、12年は264.8人で過去最高となっています。患者は1月ごろに最も多く、夏場にも小さなピ-クがあります。季節性があることなどから、何らかの感染と体内の免疫が影響すると考えられています。

(2015年3月10日 朝日新)
(吉村 やすのり)

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