女性の年齢と子どもの染色体異常の頻度
高齢妊娠においては、流産率が上昇します。母体の年齢が30歳以上では10%前後ですが、35歳で20%、40歳以上で40%を超えるようになります。この流産率の上昇には胎児の染色体異常が関与しています。胎児における染色体異常では16トリソミ-が最も多いのですが、常染色体の完全トリトミ-の中で出生まで生存可能なのは、21と18と13番染色体のトリソミ-のみです。これらの染色体異常の中で最も頻度が高いものが21トリソミ-(ダウン症)であり、いずれも母体年齢が高くなることが知られています
(吉村 やすのり)