妊娠と出産シリ-ズXIII

 高齢妊娠では、妊娠合併症の頻度が増加します。妊娠高血圧症候群は高血圧や蛋白尿を伴い、加齢が発症の危険因子です。前置胎盤は、胎盤の付着部位が子宮口にかかる場合で、通常の経腟分娩ができず帝王切開にによる分娩になりますが、40歳を超えると急激に増加します。また、妊娠継続中に急に胎盤が剥離する常位胎盤早期剥離も高齢妊娠では増加します。高齢女性においては、妊娠できたからといって安心はできません。注意深く妊娠経過を観察していかなければなりません。

(吉村 やすのり)

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