政府は2020年までに指導的立場に就く女性比率を30%にするとの数値目標、いわゆる2030を揚げています。だが企業の管理職や役員の女性リ-ダ-の人材不足はあきらかです。女性の登用を進めていない企業のうち、40%以上が「資格対象者、候補がいないため」と回答しています。「もともと適齢期の女性が少ない」、「管理職になりたいと望む女性社員が少ない」(卸業者)などの意見が上がっています。
企業の管理職や官公庁の幹部への女性の登用が課題となる中、大学が女性リ-ダ-の育成に乗り出しています。適齢期の女性の人材不足を解消するため、問題解決能力などを磨く講座のほか、キャリア構築の悩みを相談しあえる場を設けるなど、取り組みは様々です。女性管理職を2020年までに30%にという国の目標達成を大学も後押しをしています。こうした大学の女性リ-ダ-の育成プログラムは、今後ますます重要になっていくでしょう。
(2015年4月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)