前少子化担当相である森まさ子議員が理事長を務める、出産や子育ての情報提供に取り組む一般社団法人「1more Baby応援団」が、結婚14年以下の男女計約3千人にアンケ-ト調査を実施しています。それによれば、2人目以降の出産をためらう第2子の壁があるとの回答が75%に上ったことがわかりました。経済的な理由のほか、仕事上の理由を挙げた人が多いとされています。一方で約8割が、理想の子どもの数を2人以上と回答しています。
第2子の壁については、75%が存在すると回答しています。原因は経済的な理由が86%で最も多く、1人目の子育てで手いっぱいが43%、自身や配偶者の年齢的理由が42%、産休取得のしやすさや職場復帰など仕事上の理由が38%などとなっています。また2人目の壁の解消に必要な対策に関しては、出産、育児費用、教育関連費用など経済的なサポ-トが81%、休職や復帰のしやすさなど仕事面のサポ-トが45%でした。理想の子ども数は2~3人であるのに、2人以上の子どもが育てられない現状を打破するためには、仕事と家庭の両立を社会や企業が真剣に考えていかなければなりません。
(2015年6月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)