日本産科婦人科学会は、望んでも妊娠できない期間が2年としていた不妊症の定義を、1年に変更する方針を決めました。 WHOや欧米の学会などの国際基準に合わせることになります。卵巣や精巣の異常などで医学的に治療が必要な場合は、期間を問わないことにしています。
現状でも1年間妊娠しなかった場合に、医療機関を受診し治療に入るケ-ズが多いとされています。晩婚化などで妊娠を望む年齢が上昇するなか、定義を変更することにより、早期に適切な不妊治療の受診につながることが期待できると考えられています。
(2015年6月21日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)