終身雇用性
わが国の平均勤続年数は11.9年で、米国に比べ20年以上勤務を続ける人が多く、終身雇用の慣行が残っています。同じ会社で働き続けて評価を長期に積み上げるのが、日本企業の特徴です。しかし、18歳~24歳の調査では、若い世代は終身雇用にこだわらず、転職への考え方は米国に近くなっています。単純に欧米型の働き方を導入すると、日本の強みである品質の良さや、きめ細やかさが失われてしまうことも否定できません。若い時代は日本型雇用で働き、それ以降は欧米のような職務を定めた働き方を増やすといったハイブリッド型も考えるべきだと思います。
厚生労働省「賃金構造基本統計」/内閣府「わが国と諸外国の若者の意識に関する調査」より
(2015年6月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)