新型出生前遺伝子的検査

 妊婦の血液で胎児の染色体異常を調べる新出生前診断を実施している病院グル-プは、検査開始後2年間の実績を公表しています。2年目の2014年度に160人が受診したことが明らかになりました。1年目の7740人から大幅に増えています。検査で異常が確定するなどして中絶したのは、2年間で221人でした。この検査の増加に比例して、羊水検査も13年に約2600件と過去最多になっています。
 134月の導入以来2年間に、17800人が受診し、295人が陽性と判定されています。陽性率は、1.7%です。確定診断の羊水検査に進んだ253人のうち、230人の異常が確定しています。確定診断で異常なしとされた人は23人で、誤って陽性と判定される偽陽性率は9%となります。陽性判定を受けた295人のうち、中絶したのは221人、妊娠を継続したのが4人、胎児が死亡したのが41人でした。羊水検査で陽性と判定された人は、4人を除いてほとんどが中絶していることがわかります。

(吉村 やすのり)

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