性器クラミジア
クラミジア・トコマティスによる性器クラミジア感染症は、わが国における性感染症の中で最も患者数が多いとされています。わが国と同様クラミジアが若者の間で蔓延している米国では、クラミジア流行の抑制と骨盤腹膜炎発生の抑制を目的として、25歳以下の性生活を営む女性、25歳以上でもパ-トナ-を変えた女性、複数のパ-トナ-と性交渉がある女性などは、年1回のクラミジアスクリ-ニング検査が勧められています。クラミジアにより子宮頸管炎は、炎症による症状が乏しく、感染に気付かずに放置されることがしばしばです。わが国のクラミジア感染症の年齢分布は、男女ともに10~20歳代が大部分を占めています。
(吉村 やすのり)