AIによる世界のGDPを押し上げる効果

これからはAIの発展を人類の進化に結びつける発想が欠かせません。AIを生かせば、今は存在しない薬や抗体を作り出せるとされ、生命科学を新たな次元に進めることができます。将棋や囲碁の世界では、従来の常識とは異なるAIの繰り出す手が人間に気づきを与え、棋士らのレベル向上を助けています。経営やスポーツ、芸術などさまざまな分野で、人間がAIを先生と見立て学ぶ動きが広がっています。
AIは、経済成長をもたらすエンジンとしての潜在力も大きいものがあります。AIは労働生産性の改善などで、2030年の世界のGDPを最大15.7兆ドル(約1,800兆円)押し上げるとされています。より高次元の判断に関わる部分で人にとってかわるAIは、共存のための知恵が欠かせません。

(2022年2月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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