AIベンチャーのライフプロンプトによれば、18、19日実施の大学入学共通テストを生成AIに解かせると、得点率は約91%になりました。東京大文科1類の受験生の多くが選択すると予想される科目を対象にしています。合格の可能性が50%になると予想したボーダーラインの得点率になる86%を超えています。
国語の得点率は94%、英語のリーディングは98%でした。数学はⅠAが80%、数学ⅡBCは93%でした。歴史総合、世界史探求は97%となった一方で、歴史総合、日本史探求は79%にとどまっています。AIが学習するインターネット上のデータ量は、日本史が世界史と比べて少ないことが影響したとみられます。
国語は、縦書きの文章を横書きの文字データに変換して入力しています。文章に引かれた傍線はカッコでくくるなどし、AIが設問の意図を認識しやすいようにしています。英語のリスニングは、音声を文字データに変換して解答させています。
(2025年1月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)