AIによる雇用創出

国連の人口推計によれば、2020年と比較した先進国の生産年齢人口は、2050年までに14.5%減り、2100年にはほぼ半減します。約3億7,000万人分の労働力が消滅する計算になります。人類の文明にとって最大のリスクは、急速に低下する出生率です。
オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授らの発表によれば、労働人口の47%が、AIやロボットで代替可能な状態にあるとされています。世界経済フォーラムは、2025年までに工場労働者など8,500万人が雇用を失いますが、AI技術者など9,700万人分の雇用創出が可能と予測しています。
アクセンチュアなどの調査によれば、AIやロボットが、多くの先進国でGDP成長率を2035年に約2倍に高めると分析しています。AIやロボットの活用により、生産性を向上させることもできます。人口減時代でどう持続的に成長するかは、人とロボットの適材適所の共生によって可能になるかもしれません。

(2021年12月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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