たばこの害―Ⅱ

糖尿病との関係

 たばこは万病のもとといわれており、糖尿病のリスクも高めます。交感神経を刺激して血糖値を上昇させるのに加え、体内のインスリンの働きを妨げる作用もあります。喫煙と糖尿病の関連性について、会社員53930人のデ-タを解析したところ、喫煙者の糖尿病リスクは非喫煙者の1.34倍でした。本数も影響を与え、1日当たり10本以下だと1.23倍ですが、同21本だと1.51倍となりリスクが高まることが明らかになりました。
 禁煙年数と糖尿病の関係では、禁煙年数が5年未満だと糖尿病のリスクは非喫煙者の1.36倍で、リスクの低下がみられません。しかし、59年で1.23倍、10年以上禁煙すると1.02倍と下がります。非喫煙者を同等のリスクになるには10年以上かかります。

(2015年8月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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